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なぜ男性不妊になる?その原因を東洋医学的に徹底解説!
不妊といわれると主な原因は女性にあると考えられがちですが、近年では”男性不妊”も増加しています。
WHOの調査によると不妊の原因が女性のみの場合は約41%、男性のみは約24%、男女双方は約24%となっており“不妊に悩まれているカップルの2組に1組は男性側にも原因がある”とされています。
当院にいらしている患者さまのなかにも「主人が精子の運動率が悪いがどうすればいいのかわからない。」などのご相談をうけることもあります。
そこで今回はなぜ男性不妊になるのか?東洋医学的に徹底解説していきたいと思います。
先天の精は“両親から受け継がれたもの”で年齢とともに低下し、後天の精は飲食などによって補われるものですが直接精として蓄えられるのではなく“飲食物から気や血となり、この気や血から精が補充”されます。
そのため腎の機能が”加齢や不摂生”などにより低下すると腎精が十分に蓄えられなくなると”生殖機能が低下”し男性不妊につながることがあります。
腎陽虚とは腎の温める作用が低下し”生殖機能の減退や冷え”などの症状がでる状態をいいます。
男性不妊としては
などの多くが腎陽虚によるものだと考えられます。
また東洋医学の解剖学で腎の温める作用は身体の”ガスコンロ”的な役割をしており、腎陽が低下すると通常中火の状態が”弱火”になってしまいます。
腎の上は胃腸があるため、胃腸は身体の”鍋”的なポジションになります。
そのため弱火のままだと生殖機能だけでなく、”消化機能の低下”などの原因にもつながります。
腎陰虚とは腎の血や津液(体液など身体の潤い)が不足した状態で男性不妊では
などがみられる傾向があります。
腎陰虚はおもに”長期的なストレス、過労、過度な性生活”が原因と考えられており、腎だけでなく五臓の”肝”の機能も失調することでおこることが多いです。
腎精の一部は"血"に変わり肝に蓄え、肝の働きにより蓄えた血が全身に循環します。
腎と肝は血を通じて関係の深い臓のため、ストレスなどにより肝の機能が失調すると腎にも影響を及ぼし男性不妊の原因につながることがあります。
男性不妊を改善するためには”体質改善”をおこなうことがとても重要です。
そこで効果が期待できるのが”漢方薬”です。
腎陽虚の傾向がある方には”八味地黄丸料”がおすすめです。
八味地黄丸料とは腎陽虚に効果が期待できる代表的な漢方薬で腎機能を高める生薬と身体を温める”附子(ブシ)”が含まれています。
また古来から貴重なものとしていわれている動物生薬の”鹿茸(ロクジョウ)や牛黄(ゴオウ)”などが含まれており、滋養強壮の効果が高い”参茸大補丸錠”を当院では使用することもあります。
腎陰虚の傾向がある方は先ほどご紹介したように腎だけでなく”肝”の機能も一緒に失調することが多いため、腎陰を補いつつ肝の機能も高める“杞菊地黄丸”がよく使われています。
ですが漢方薬は体質にあったものを服用しなければなりません。
体質にあっていないものを服用し続けるとまれに”下痢や腹痛”などの副作用がみられることがあるため、自己判断での服用は避けお近くの東洋医学の専門家にまず相談しましょう。
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